転勤族の夫婦関係・子どもに旦那さんの悪口を言うのは危険だと思う

転勤族の夫婦関係

今日は暗い話ですが。

転勤族ならではの、旦那さんに対する愚痴ってありますよね。

旦那さんに帯同している転勤族家庭の多くは、近くに頼れる人がいない場合が多い。

必然的に、旦那さんの協力が、かなり重要になってきます。

この部分で不満があると、どうしたって、愚痴のひとつやふたつ、言いたくなります。

例えば、

  • 子どもの病気など、ピンチの時に限って仕事で居ない。
  • 妻が心身ともにツライ時にケアしない(またはできない)。
  • 育児や子どもの進路について、妻に丸投げする。
  • 仕事がハードすぎて休みがない。(休日も子どもの相手は妻)
  • ・・・・・などなど、上げたらたくさん出てきそうです。

    でね、私、愚痴は言ってもいいと思うんです。

    ただ、愚痴を言う相手を選んだ方がいいと思う。

    お子さんに愚痴を言うのは、極力避けて欲しい。ほんと。

    母親に父親の愚痴を聞かされ続けると、子どもは疲弊し自信をなくす

    何を隠そう、私自身が、幼いころから母の愚痴を聞かされ続けてきた娘です。

    父の仕事の都合で、我が家は母の実家からとても遠い所に住んでいました。

    母自身、社交的な性格ではなく、友達もあまりいなかったみたい。

    またプライドがとても高く、他人に愚痴を言えないのです。

    『かわいそうと思われたくない』『下に見られたくない』と、母はよく言います。

    ・・・・そんなわけで、母が愚痴を言う相手は、いつも私でした。

    今思えば、母も苦しかったんだということは理解できます。

    でも、聞いている私も、すごく辛くて苦しかった。

    愚痴を聞き続けると、自分が汚いもののように感じるようになる

    ・・・・そう、私、小さい頃からずっと、自分の事を「汚い」って思っていたんですよね。

    毎日、洗濯してもらった服を着ていたし、お風呂にも入っていました。

    でも、いつも心の中で、「私はみんなと違って汚い」と感じていた。

    大人になって、色々な本を読んで分かったけど、これって当然です。

    だって、愚痴を言うのって、ネガティブな感情を言葉にして他人に浴びせる行為ですよね。

    その言葉や、口調は、往々にして汚くキツイものになりがちです。

    毎日毎日、お母さんから、たくさんの愚痴、悪口を聞かされて、それを受け入れなければならない・・・。

    これは本当に、辛いことです。

    浴びせられた汚い言葉は、子どもの体の中に貯まっていきます。

    子どもは、汚い言葉を体の中に貯めこんで、吐きだすことができません。

    汚い言葉は、やがて、子どもの中で腐り、耐えられないような異臭を放つようになるんです。

    しかも、自分にその汚い愚痴を浴びせ続ける人は、「おかあさん」。

    愚痴って、言う相手が、精神的に自立した大人なら、まだいいと思うんです。

    また、当事者でなく、冷静な立場で聞ける第三者であることも大事だと思う。

    ・・・でも子どもはだめです。

    だって、子どもにとっておかあさんは絶対。

    その「愚痴を聞く行為」がどんなに嫌でも、子どもは嫌と言えません。

    愚痴の内容も、そのまま真実として受け止めてしまいます。

    お母さんが抱えきれない愚痴を、子どもが受け止めて、小さな体と心でどうにかお母さんを守ろうとする。

    自分がどれだけ傷ついているか、子どもはわからない。

    だって、そういう環境しか知らずに育つから。それが当然だと思ってしまうんです。

    母は愚痴を言い、その最後にご褒美のように「女の子は役に立つ」と言っていました。

    器量もよくない、長所もない(と思っていた)当時の私は、母に褒められることはあまりなかったのです。

    だから、この「役に立つ」というのが、唯一の褒め言葉でした。

    愚痴を聞くことで、母の役に立っている、と思っていました。

    ・・・・・か、可哀想すぎる(´;ω;`)ブワッ

    先日帰省したときに、うちの娘に母が「女の子は役に立つからね」と言ったとき、血の気が引きました。

    私はそんなことしない。絶対に。

    父親の愚痴を聞かされ続けると、子どもは追いつめられる

    本来なら、父親と母親、両方から注がれる「親から子への愛情」

    でも、お母さんが子どもに、夫の愚痴を言い続けると、子どもは父親からの愛情を受け取るのが難しくなります。

    子どもは母親が言い続ける父親の愚痴を「真実」として受け入れるのです。

    その結果、お父さんを嫌ったり、軽蔑したりします。

    そうすると、当然、お父さんに甘えたり、話を聞いてもらうというのが難しくなります。

    いつも愚痴を聞いている手前、お母さんの前でお父さんにいい顔ができなくなるというのもある。

    こうなると、子どもは逃げ場を失います。

    お母さんの愚痴を聞かされ続けて、すごく辛いんだけど、お父さんに助けてもらう事はできない。

    だってお父さんは、お母さんの敵だから。

    子どもって、どんなお母さんでも、やっぱりお母さんの事がすきなんですよね。

    父親を否定されることは、自分を否定されることに繋がる

    子どもに旦那さんの愚痴を言う事は、間接的に子どもを否定することになると思います。

    何といっても、子どもにとっては「お父さん」ですからね。

    また、親子ですから、子どもがお父さんに似ている部分もあることでしょう。

    私は、父に顔がよく似ているんです。

    父の顔は、客観的に見ると、ぜんぜん悪くないと思う。

    ・・でも、子どもの頃から、繰り返し母の「父への悪口」を聞いてきた私は、父に似ている自分の顔が嫌いでした。

    母はよく、私の顔が「お父さんにそっくりだ」と言いました。

    その度に、「お母さんは私の顔が嫌いなんだな・・・。」と辛かったです。

    (残念な事に、きょうだいの中で父に似ているのは私だけでした・・・。)

    また、母は私の性格についても、

    「恥ずかしがりで引っ込み思案なところがお父さんに似ている」

    「はっきり喋らずモゴモゴ言うところがお父さんに似ている」

    などとよく言いました。

    母にそう言われるたびに、自分は価値がない、みじめな存在なんだと感じていました。

    愚痴はぜひ、お友達かSNSに

    ・・・・・いかん、ちょっと暗くなり過ぎました。

    今日はなぜこんな話を書いたかというと、ちょっと前に知り合いの転ママ&お子さんと話していて、思ったことがあったからです。

    そのママは、お子さんの前で、

    「旦那のせいで、こんなところに連れてこられた。毎日つらいことばっかりだ」という内容の話をしたんですよね。

    そうしたらお子さんもお母さんに同調して「ぼくが転校したのも、パパのせいだ」「ママはパパと結婚しなかったらよかったのに」と答えました。

    そのやり取りから、何となく、「ああ、いつもこの手の話をお子さんにしているんだな」と思いました。

    そのママには、後で「愚痴ならいつでも私が聞きます。」と伝えましたが・・・。

    ママの気持ちも分かるし、面と向かって非難なんて、できなかったな。

    そんなわけで、ブログに書きました。

    私は声を大にしていいたい!

    旦那さんの愚痴は、ぜひ自分の友達か、SNSに!!

    Twitterとか、匿名でできるんだし、どんどん吐きだせばいいと思う!!(`・ω・´)

    (ただし、お子さんに見られないように・・・。笑)

    誰の害にもならず、子どもに悪影響もない!

    やっぱり母親も人間です。

    愚痴の一つやふたつ、いや、3つ4つ・・・・・沢山!!

    あって当然だと思うんです。

    愚痴は吐きだせばいいと思う。ただ、相手を選んだ方がいい。

    最後になりますが、私が子どもを産む前に読んで、長年の疑問が解けた本を貼っておきますー。

    とても有名な本なので、ご存知の方が多いと思いますが(;´∀`)


    転勤族ママ、大変なことも、旦那さんに対して「ムカッ💢」とくることも多いけど、

    同じ転ママと感情を共有したり、Twitterで叫んだりして、精神の平和を保ちましょうね(∩´∀`)∩

    こっそりネットショッピングや、美味しいおやつを独り占めするのもいいと思います(`・ω・´)!!

    それではまた!

    コメント

    1. 転妻トリコ より:

      こんにちは。なんか共感できる部分があったので、初めて書き込みさせていただきます。
      私の母(やはりプライドが高い)も、私が幼い頃から、夫(私の父)の悪口だけでなく、愚痴や母自身の中に溜まった黒い感情をよく吐き出す人でした。愚痴って聞かされる方は、どんどん心と体によからぬ何か?が溜まっていきますよね・・・。正直言うと私は大人になってからも母の黒い感情受け止めるのすごく苦手です。

      >長年の疑問が解けた本を貼っておきますー
      スミマセン、私のPCからだと貼ってある本の情報が何故か見えないのですけれど、もしかして本の題名は「毒になる親」ですか?違っていたらごめんなさい。

      • うみのえぎこ より:

        転妻トリコさん、こんにちはヽ(^o^)丿
        コメントありがとうございます。嬉しいです。

        トリコさんも「愚痴を聞かされる娘」だったのですね。辛いですよね。
        プライドが高いと、やはり自分の友達には愚痴は言えないんですかね。
        「黒い感情を吐きだす」という表現、まさに!と感じます。

        >心と体によからぬ何か?が溜まっていきますよね
        って、本当にそのとおりですね。

        私もトリコさんと同じく、今でも母の愚痴を聞くのは苦痛です。

        最近実家がけっこう色々とあり、母は辛いようで、電話で愚痴を聞いていましたが、
        父や私以外の兄弟への恨みつらみを絶叫するような内容で、電話を切った後毎回体調に異変を起こすようになってしまい・・・(゚∀゚)
        自分の生活を普通に送ることができなくなるので、極力電話は避けています。
        「黒い感情を他人に吐きだす」って、本当すごい攻撃力がありますね。

        おっと、脱線してしまった、すみません。
        本は大当たり、「毒になる親」です。あと、同じ講談社+α文庫の「不幸にする親」です。

        母との関係は今後どうしていくべきか、とても悩ましいです。

        トリコさんコメントありがとうございました!えぎこより

    2. きなぴー より:

      これは転勤族かどうかは関係なく、危険とかじゃなくてあかんと思います。わたしも父の悪口ばっかり聞かされて大きくなったクチなので。
      わたしも父の血をひくわたしなんか生まれてこなければ良かったと思ってました。

      てかTwitterでシェアさせていただきました!

      • うみのえぎこ より:

        きなぴーこんにちは(^◇^)

        >これは転勤族かどうかは関係なく、危険とかじゃなくてあかんと思います。

        転勤族ママは、旦那さんの仕事の都合に振り回されることが多くて、一般のママさんより旦那さんに対して色々思う機会が多いかな?という考えで
        「転勤族」とつけましたが、
        確かにどんなお家でも、あかんですね。
        きなぴーも悪口受け止め係だったんですか(T_T)
        そう、生まれてこなければよかったと思ってしまうんですよね。ほんとに。

        こういう話は、現実世界でする機会ってないけど
        (相手の反応によっては結構傷つくし)
        今回身の回りでちょっと思う事があったり、それをブログに書いてみて、コメント頂いたり、
        この「旦那さんの悪口」問題は、いろんな家庭で結構あるのかなぁなんて思いました。

        なのできなぴーシェアありがとう。

        えぎこより

    3. きなこ。 より:

      確かに、転勤族の妻は旦那に対する不満を抱えやすいし、孤独だから子どもにいってしまいがちかもしれない…。
      ちなみにわたしも「毒になる親」読みました。そして母とは絶縁中です。
      詳細語りだしたら夜が明けてしまうので省きますが、母との関係ってリアルでは相談しにくいし、ちょっと愚痴ったところで最後は「でも親子でしょ?」「お母さんだって子どもがかわいいに決まってる」とかで終わっちゃうんですよね。
      理解できない人には、絶対に理解してもらえないし、理解してもらおうと思うと余計しんどくなる。
      わたしには、親を見捨てたというような罪悪感がいつもつきまとってます。
      って自分語り、ごめーん!!!!

      またブログ読みに来ますー!

      • うみのえぎこ より:

        きなぴーへ(^O^)/

        コメントありがとう!!
        >ちょっと愚痴ったところで最後は「でも親子でしょ?」「お母さんだって子どもがかわいいに決まってる」とかで終わっちゃうんですよね。
        うんうん・・・ですよね。
        各家庭によって親子関係って、ほんとうに全然違うから、相談ってしにくいですね。

        >親を見捨てたというような罪悪感がいつもつきまとってます
        私は「距離を置く」程度しかできないので想像だけですが、、私の想像よりずっと、すごく苦しいことだろうと思う。
        でもまずは生きていくために、自分の精神をまともに保つことがいちばん大事だと思います。
        そしてきなぴーが今、2人のお子さんをすごく可愛がって大事に育てていることは、すごい事だと思います。
        なんか上手く言えなすぎだけど、コメントありがとうヽ(^o^)丿
        おたがい、子育てがんばろうね。←上手く言えない思いを込めて。(笑)

        えぎこより(^O^)/

    4. きなこ。 より:

      えぎー!
      この記事に影響受けて、わたしも記事書いたー(リンクも張り付けてある)。
      迷惑やったら言ってくださいな。

      • うみのえぎこ より:

        きなぴーこんにちは(^ ^)!
        迷惑なんてとんでもない、もちろん!
        ご報告&リンクありがとう、さっそく読みにいきまーす!!

    5. まろん より:

      はじめまして!
      私は転勤族の夫と結婚してもうすぐ1年のてんつまです!
      転勤族の妻って、どうやって友達作るのかな?と思って検索していてえぎこさんのブログにたどり着きました。

      記事が面白くて色々読ませていただきました(^^)

      そしてこの記事を読んでとても共感したのでコメントさせていただいてます!

      私は昔から父が大好きでしたが、母は私に「娘なんだから味方してよ」と言っていつも父のことを愚痴ってきました。

      好きな人の悪口を聞かされるのって辛いです。でも唯一の娘なので、私が味方しないとお母さんがかわいそうと思って話を聞いていました。

      ですが、3年ほど前についに「聞きたくない!」と言ってしまい、母がブチギレました‥笑

      そして数ヶ月距離を置いた後、また普通に会話するようにはなったのですが、適度な距離感は大事だと今も思ってます。

      転勤族の夫と結婚したことで実家から遠くなったので、ある意味良かったかなとも思ってます^^

      長々と書かせていただきましたが、お読みいただきありがとうございます!

      またブログ楽しく読ませていただきます!

      • うみのえぎこ より:

        まろんさんへ

        はじめまして、ブログにたどり着いてくださりありがとうございます。
        そしてコメントありがとうございます!嬉しいです。

        >でも唯一の娘なので、私が味方しないとお母さんがかわいそうと思って話を聞いていました。
        ああー、すごく分かります。

        お母様に「聞きたくない」と言えたこと、すごいです。
        ブチ切れたお母様に、しばらく距離を置けたのも本当にすごい!
        さらにその後、普通に話せるようになってるのもめちゃめちゃすごい…!!!

        私は母とぶつかるのが面倒で、モヤモヤしても流してしまうことが多いので、本当に感心します。
        まろんさん、ご自分の気持ちをご自身でちゃんと尊重されてて、すごいなと。

        適度な距離感、大事ですよね。
        転勤族って引っ越しは大変だけど、実家と物理的にも距離をとることで、見えてくるものもあるなぁと思います。

        また読んでくださると嬉しいです。
        ありがとうございました!

        えぎこ

        • まろん より:

          えぎこさん、お返事ありがとうございました☆

          27年ほど溜まっていたものが爆発しました!笑
          母にブチギレられて、あー私は人に怒鳴られるのが大嫌いだなとなんか冷静に思いまして…

          「もう実家には来ない!」と言って出ていき(当時家を出ていてアパート暮らしでした)もう母とは絶縁したと思っていたんですが。

          交流を続けていた兄弟から「実家の愛犬が元気ない」と聞いて、気になって犬に会いに行ったんです。そしたら母は何事もなかったかのように私に接してきたので、そのまま元に戻りました。実家の愛犬が母娘を引き合わせてくれたという不思議な出来事でした。ちなみに犬はその時だけ元気なくて、現在は元気です☆

          絶縁騒動になる前は「母には私が居ないと…」と思ってたんですが、離れてみたら母は普通に生きてるし、なんとかなるんじゃん!と気が付きました^^

          「娘なんだから母の味方をしないと」
          「話を聞いてあげない私は冷たい娘だ」
          ってすごい思っていましたが、そんなことないと今ならわかります。

          親孝行と自分の幸せのバランスは難しいところですが、まず第一に自分の幸せを優先させて良いと思います♪

          • うみのえぎこ より:

            まろんさんへ

            ワンちゃんのお話、すごいですね!びっくりです。
            いやぁー、本当にお利口なワンちゃんですね~(^^)

            >「話を聞いてあげない私は冷たい娘だ」
            ってすごい思っていましたが、そんなことないと今ならわかります。 

            なるほど…!!
            ブチギレ事件のおかげで、お母さんとまろんさんはいい距離感がつかめたんですね~!

            まずは第一に自分の幸せ…というの、とてもよく分かります。
            自分が幸せでいるのだって結構いろんな要素が必要だし、母のことまでは幸せにできないし、
            それは私の役目ではない、と今は思っています(^^)

            まろんさん色々勉強になるお話ありがとうございました!!

            えぎこより

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