転勤族のご家庭では、お子さんの進路をどうするか、というのが大きな問題になってきますよね。
受験とか、それにむけての定住とか。
我が子は3年生なので、正直なところ、まだ先の話だと思っていたんですよね。
しかし最近、ちらほらとママさん達の会話に登場するのが「中学受験どうする?」という話!
転勤族の中学受験どうする
そう、我が家が今住んでいるところは、割と中学受験する子が多いのです。
(国公立の中学の人気が高いようです。)
部活の先輩や、ご近所の子など、「受験する」という話をチラホラ聞きます。
先日、「うみのさんはどうするの?」と聞かれ、ふと考え込んでしまいました。
・・・・・・転勤族の我が家、正直言って、中学受験はハードル高いです。
だって、「中学受験=夫は単身赴任」ですもん。
現実的に考えれば、ムリです。
でも一方で、「親が転勤族だからって、子どもに選択肢を与えないというのは、どうなの?」という気もします。
・・・・いや、それは建前で、正直なところ、娘の友達親子が塾などを検討している姿を見て、私が焦り始めていたんですよね。
中学受験しないことで、娘が、そのお友達に後れをとっているような感覚というのかな?
アホみたいな話ですが。(´・ω・`)
冷静に考えれば、結論はすぐに出ます。
うちの娘はおそらく(いや確実に)、「塾に行きたい!受験したい!」なんて言わないでしょう。
つまり、中学受験に対してソワソワするのは、完全なる私の独り相撲です。
おお、書いていて恥ずかしくなってきたぞ。でも書きます。(笑)
ちきりんさんの本「マーケット感覚を身につけよう」で目から鱗の子育て論
そんな、悩める(?)私がたまたま読んで、目から鱗が落ちた本。
ブロガー「ちきりん」さんの、「マーケット感覚を身につけよう これから何が売れるのか?わかる人になる5つの方法」です。
この本は、「子育て」については最終章に触れられていて、深く書いているわけではありません。
でも、全編を通して、この時代に子どもを育てる上でヒントになることが沢山ありました。
偏差値の高い大学に入って、有名企業に就職しても、「なんとなく自分に価値を見出せない人」がいますよね。
また、昔なら「この資格を取れば一生安泰!」と思われていた資格が、今や「持っているだけでは食べていけない」ものになっていたりします。
弁護士の資格とか、「博士号」とかですね。
「高学歴ニート」なんて言葉も存在します。
かたや、普通の主婦や、肩書のない青年が、YouTubeでものすごい収益をあげていたりする。
価値に気づく能力
ちきりんさんはこの本の中で、
という事を書いています。
どの部分も参考になったけど、私が一番ガツンときたのは、「価値に気づく能力」についての記述です。
今の私は、自分を「何のとりえもないただの主婦」と思っているけど、それは「気づく能力」がないから。
「気づく能力」がある人は、専業主婦でもフリーターの青年でも、どんどん「売る価値のあるものを創造していける」んですよね。
子育てにもきっと大切なマーケット感覚
子育てする中で、子どもの教育について私たち親は悩むわけですが。
もはや、自分たちの世代に通用したセオリーは、今の時代にそぐわないかも知れない。
そして時代はどんどん変化していく。
ロボットに取って代わられる職業というのも増えてくるでしょう。
そんな中大人になっていく、私たちの子ども。
子ども自身が、変化に対応していくことや、自分独自の価値基準を持つことが、とても大事だよなぁ、としみじみ考えさせられました。
自分の子どもが、変化の時代をたくましく、楽しく生きていくために、親がしてやれることって何でしょう。
親は、子どもの幸せを願います。
願うあまり、子どもの進路を、親の価値観で誘導しようとしてしまうこともあると思います。
私は、結構「偏差値」に踊らされてきた人間なので、正直に言うと、
「できるだけ優秀な学校に入ることはいいこと」っていう考えが抜けないんですよね。
自分自身、とりたてて「売り」になるようなものがないから、子どもには何か一生の資格を取って欲しいなー、なんて思ってたし(;´∀`)
でも、ちきりんさんの言葉の数々に、ハッとしました。
絶対安泰な将来なんて、子どもに用意してあげることは不可能です。
子ども自身が、失敗しながら、どうにか変化に対応していくしかないのです。
親が出来る事は、親自身が、自分なりの価値基準で、この変化の時代を楽しく生きていく姿を見せること、
子どもの興味を否定せず、出来る限り経験する手助けをしてあげることかなぁ。
いや、本を読んでも、何もかもわかるというわけではないので、ちきりんさんの言葉をヒントに私もこれから考えます。
同時に娘の進路について、私自身の価値観で、勝手に焦っていたことを、反省しました。
中学受験については、転勤族の我が家が、今の居住地で受験することはないと思います。
それは、もしかすると、残念なことではあるかもしれない。
でも、転勤生活で、子どもたち自身が身につけるものも勿論あります。
私は、あたまでっかちで、旧来の価値観にしばられがちな人間だけど、それを子どもに押し付けるのだけはやめよう、と心に決めました(`・ω・´)。
自分自身も、もっと変化を楽しめる人間になりたいものです。
そして、それは今からでも決して遅くないはず!!
それではまた。
※追記 言うまでもない事ですが、これは、「子ども本人に受験する気がないのに、母親の私が1人で焦っている」という我が家の話です。
中学受験を否定していません。 追記終わり※